詩のボクシング第3回山形県大会(終了しました)

日時/2008年9月13日(土)
受付/午後1:00~、開会/午後1:30~5:30
場所/庄内町文化創造館 響ホール
〒999-7781 山形県東田川郡庄内町余目字仲谷地280

講師/楠かつのり
音声詩人、映像作家。1997年に「日本朗読ボクシング協会」を設立以来代表を務め、朗読の新しい楽しみ方及び表現方法としての「詩のボクシング」を国内に広めている。

参加費:一般/2,000円 大学生/1,000円 高校生以下および見学のみ/500円
参加費および見学代は、当日受付時にお支払いください。

お問い合わせ・申込み/
TEL:0234-45-1433(響ホール)
FAX:0234-43-4859(阿部利勝)
090-1495-7403(阿部利勝/携帯はお問い合わせのみとなります)
E-Mail:vet06541@nifty.ne.jp(阿部利勝)

お葉書でお申し込み希望の方は「詩のボクシング参加希望」とお書き添えの上、お名前・性別・職業・住所、ご連絡先を書いて上記響ホールまで郵送してください。

締め切り/平成20年9月13日(当日駆け込みOKですが、3日くらい前まで申し込んでいただけると嬉しいです)

主催:劇団響 後援:庄内町教育委員会
協力:田川地区高文連文芸専門部

チラシ(0.97MB,PDF形式)
チラシ裏面、参加申込書(732KB,PDF形式)

◆過去の大会

第2回山形県大会
第3回山形県大会

詩ボク再び

 一般参加の「詩のボクシング」トーナメント戦は、1999年の夏、山形県の遊佐(町)大会よりはじまりました。県内では第2回大会が、今夏甲子園出場を決めた、酒田南高の本物のボクシングリングにて、第3回大会は2003年響ホールにおいて、「全国初合宿型」と銘打ち、二日間にわたり、ワークショップ・酒宴ザコ寝・予選・本戦と、全国公募で開催致しました。副賞に交通費の他にコメ一俵(5キロ入り12袋)と気合を入れすぎたせいか(?)、あとが続かなくなりました(笑)。

 あれから5年の歳月が流れ、再び響ホールの支援事業として「詩ボク」を開催する運びとなりました。今回は多少のブランクもあることから、ちょっとソフトな感じのワークショップ型と致しました。参加者のなかから、第4回山形大会代表として、第8回の全国大会へ出場していただきます。私自身も第1回から係り、全国大会にも出場させていただいたわけですが、今回おのおのがどのような言葉を持ち寄るのか、とても、とても楽しみにしております。(また、今回主催の劇団響は12月6日の公演に向けてスキルアップ、かな?)

 どうぞみなさま、お気軽にご参加ください。けっしてリングで血まみれになることはございません。模擬トーナメント戦も開催致します。見学のみも歓迎致します。

 では、では。

敬具

追伸

前回優勝の武力也さんの思い出

 前回は、公民館貸切りのザコ寝全国公募ということで、遠くは愛知県、東京、長野と県外からも多数参加していただきました。武力也さんは千葉県からの参加で、出身は東北なんだ、とおっしゃられました。ヒゲの風貌と武・力也という氏名を拝見し「勇ましく、ヤンキーなお名前ですね」と声をかけたのでありました。武力也というのはリングネームで、ヤンキーではなく自身の職業である板金屋をもじってブリキヤと命名したのだそうです。

 本戦では、すべて暗記しての朗読で驚きました。最年長の出場者で、体験に裏打ちされた言葉をひょうひょうと操り、あれよあれよと決勝戦へ。そして見事優勝。全国大会でも山形大会代表として、準決勝まで進出し、会場を沸かせました。

 山形大会の打ち上げの席に、帰りの列車を待つ間、武力也さんも参加して下さいました。その時「阿部さん。私は千葉からの出場で、全国大会の東京はすぐなので、交通費としていただいた5万円は劇団響の公演にでもお使い下さい」と申すのでした。

 「いやいやブリキヤさん、このお金は全国大会の出場者のためで、なんらかの理由でブリキヤさんが出場できなくなったときは、他の人が代表になるかもしれませんので全国大会が終えるまで、どうぞ預かっておいて下さい。お気持ちだけうれしくいただきます」とお断り致しました。後日、礼状が届きました。

―賞金の事、そうですね。私は今、あずかっているだけなんですね。全国大会おわったらあらためてお礼のこと考えます。山形のみなさんの、あたたかさ、一生の思い出になりました。ひびきの公演の時はお知らせ下さい。きっと行きます。

-2003・9.3 武力也

 2004年10月10日の全国大会を終えた翌々月の12月4日、武力也さんは亡くなりました。

 詩のボクシングをこよなく愛した武力也さん、どうぞ9月13日の山形大会を草葉の陰より見守りください。もしかしたら、「やまがたは草葉だらけでうっとうしくて隠れていられね。やまがたに行く約束もまだ果たしてねえし、ちょっとは俺にもしゃべらせてくれないか」と、地下足袋を履いた風(?)になって現れそうな気がしています。

劇団響  代表 阿部利勝(第三回時実行委員長)